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やまなしの情報や看板犬の日常を南総里見八犬伝ならぬ南都留富士見4犬伝でリポートします。


by someday3601
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カナヘビ

カナヘビ_d0161933_11384358.jpg
数年前に溶岩で石垣を作りました。その上に義母から頂いたワイルドストロベリーと吾郎さんに頂いたイワシャジン、それにスイセンとクロッカスを植えました。その石垣の住人がカナヘビ君です。なかなか動きが俊敏でピンボケですが。最初に君にあったのは小学1年生の時に長崎に疎開?していた時。理由はまあFAMILY HISTORY 第二弾で親父の戦後編で。その時長崎の小学校が集落や東シナ海を見下ろす高台にあった。お城のように石垣が積まれその上に校舎があった。その石と石の間から顔を出しては最初に出迎えてくれたのがこのカナヘビ達だった。横須賀の浦賀から長崎に引越しました。なんだか幕末の頃を思うとき、彼の地住んでいたということが今となっては心時めきます。そして妻のルーツが会津にもあり自分のルーツが薩摩にあったのもまた感慨深いものです。でも最近あまり見かけなくなったこのカナヘビ君ですが改めて調べてみました。


カナヘビ
馴染み深い存在のためか地方や年代によりペロちゃん、カガミッチョ・カガメッチョ・カナゲッチョ・カナチョロ・カナメッチョ・カナンチョ・カネチョロ・カマゲッチョ・カラメッチョ・チョロカゲ・トカゲ・カランキョ・カベチョロ・カマチク・カマチコなど多くの呼称がある。また本種をトカゲと呼びニホントカゲをシマトカゲ、あるいはカナヘビと呼ぶ地域もある(栃木県など)。なお「ニホンカナヘビ」という和名日本爬虫両棲類学会(外部リンク参照)の2002年10月6日総会で承認採択された標準和名であるが、過去の文献では専門書・一般書をとわず単に「カナヘビ」と表記しているものも多い。カナヘビの語源については詳細不明であるが、可愛いらしい蛇の意で「愛蛇(かなへび)」と呼んだという説がある。

なるほど確かに日常の生活のなかによく見かけたし、転校で緊張していたこころを和ませてくれたのはこの子達だった。ところで子供の頃にトカゲを捕まえた時にシッポが切れてしまって申し訳ない思いをしたことありませんか。どう言う意味があってどのような仕組みで再生されるのかを・・・文献にて改めて知りました。


ネズミ、イタチ、ヘビ、トリなどの小動物は、トカゲを襲(おそ)って食べてしまうおそろしい敵(てき)です。これらの動物がトカゲのしっぽを捕まえると、しっぽは取れてしまいます。そのときの刺激(しげき)で、取れたしっぽの筋肉が働いてしばらくピクピク動きますから、敵がそれに気をとられているうちにトカゲはやぶの中に逃げてしまいます。どうやら、自分の体の一部を犠牲(ぎせい)にして逃げのびるための作戦らしいのです。これは自切(じせつ)と呼ばれています。それでは、トカゲは意識(いしき)して自分でしっぽを切っているのでしょうか。そうではありません。トカゲのしっぽにあたえられた刺激が脊髄(せきずい)(脳のすぐ後からはじまり背骨のなかにある重要な神経組織(しんけいそしき)。外からの刺激にたいして筋肉、器官(きかん)などに運動を命令する)に伝わると、意識しなくても筋肉がちぢみ、しっぽは勝手(かって)に切れてしまうのです。このように、意識とは関係なしに起こってしまう動作を反射(はんしゃ)運動と呼んでいます。目に物体が近づくと私たちがとっさに目を閉(と)じてしまうのも反射運動の一種です。一方、トカゲに麻酔(ますい)をかけると、刺激をあたえてもしっぽは切れません。神経が眠(ねむ)っているから反射運動が起きないのです。しっぽが切れるためには、骨や筋肉がきれいに切断(せつだん)されなければなりません。実は、しっぽを形づくっているたくさんの骨のそれぞれ真ん中あたりに割(わ)れ目が入っており、筋肉がちぢむと簡単にはずれてしまうのです。ですから、骨と骨のつなぎ目(関節)で切れるわけではありません。骨がはずれるとき筋肉も同じ場所で切れますが、切れ目はちょうどゆで卵の花形切りのようなギザギザな切り口になります。切断後は血管の内がわの壁(かべ)にあるふた(弁(べん))が閉じられ、また切り口の筋肉がちぢむため血はほとんど出ません。うまくできているものですね。切れた所からは、まもなく新しいしっぽが生えてきます。このことを再生(さいせい)とよんでいます。しかし、新しいしっぽはたいてい前にあったものより小さく、時にはいびつな形をしています。野外では、このように少し変形したしっぽを持ったトカゲをたくさん見ることができます。また、新しいしっぽの骨には自切のための工夫がこらされていないので、つかまえても二度と自切はおきません。自切はトカゲだけでなく、ヤモリ(尾)、カニ(はさみ)、バッタ(うしろ足)、ザトウムシ(足)=クモににた足の長い虫で、林の中に住んでいます=などいろいろな動物で見られます。




by someday3601 | 2015-08-26 12:02 | WILD LIFE