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やまなしの情報や看板犬の日常を南総里見八犬伝ならぬ南都留富士見4犬伝でリポートします。


by someday3601
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テルマエ・オマエ

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テルマエとは公衆浴場のこと・・・・映画『テルマエ・ロマエ』とはローマの公衆浴場ということ
そしてテルマエ・オマエとはあなたの公衆浴場はどこ?ってこと・・・・僕のはもちろん昭和の銭湯
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 日本で公衆浴場といえば銭湯。
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銭湯の顔というべきがあの大パノラマの油絵だろう。やっぱり富士山の絵が圧倒的に多いですよね。日本人の心のよりどころなんでしょう。正月三ゲ日は朝風呂があったし、冬至には柚子湯とか・・・・NHKの紅白が始まる前に銭湯行こうね~って家族団らんでした。家族全員なんて今にして思えばあの頃だけでしたね。いつも親に守られて愛されていたのだと思います。髪の毛の色が変わってもパンチパーマになっても非行に走っても相変わらず銭湯は家族の団欒の場所でした。親は親で昭和の高度成長期の真っ只中、子供のことまで目が回らなかったでしょうしなりふり構わずがむしゃらに働いていたのです。全ては家族のために・・・



今はいろんな種類のお風呂があるスーパー銭湯だったり、日帰り入浴施設だ。街中のスーパー銭湯には食堂や仮眠室・マッサージ・シアタールームもあり追加料金で一晩泊まることもできます。観光地には大規模な日帰り温泉施設が多いです。TOKYO23区には沢山のスーパー銭湯がありまさに温泉天国日本なのであります。ビジネスホテル兼用ですね。カプセルホテルに泊まるよりも数段いいでしょう。
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河口湖にもいつも大変お世話になっている富士観光開発のゆらりがございます。フジサンケイクラッシクでもお馴染みのゴルフコースや別荘販売・地ビールレストランやドギーパーク・HOTELなど経営され富士急さんと並んで地元のリーディングカンパニーなのです。
 それはそうと目の前に富士山を眺めながらの温泉は素晴らしく・・・そこにはあの銭湯の油絵は必要なないのは言うまでもございません。そのほか河口湖には温泉寺・天水・富士山温泉などがございます。

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 スーパー銭湯にあって銭湯にないものは沢山ありますがその逆もないわけではない。人と人の触れ合いだろうか。一番風呂を待つご老体やいつも閉館間近のサラリーマン。風呂上がりに将棋や囲碁をさす面々。オロナミンCや瓶詰め纸キャップのジュースを飲みながら相撲や野球観戦する人。銭湯の外でいつも相方を待つ人。一寸一杯やってゆく人。銭湯は民衆のふれあい社交の場だったのかもしれない。
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 僕の記憶では家にお風呂がなく高校生くらいまでは銭湯に通ってました。だから銭湯の番台のおかみさんは子供の頃から知ってるからお金忘れてもつけで入れてくれた。時々そこの3姉妹が番台に座っていたから
恥ずかしかったなあ。親同士も仲良しで顔なじみなので高校生の頃なんかは文化祭に一緒に行ってやってくれなどと頼まれて困った。知りすぎてるから心配はなかったのだろうけど・・・いつも裸見られているのでやっぱりNG・・・
もっとも『女将さん!!時間ですよ~』の浅田美代子さんみたいだったら喜んで同伴しましたが・・・・ムムム ムー一族なんてのもありました。
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  やっぱり日本人の女将さんといえば森光子さんですね。奥のマチャアキのとなりが浅田さん・・・かならずお決まりで女湯の脱衣所でトップレスの女性たちがいて・・・・・きゃ~ってなわけなんですが・・・・ドキドキしながら拝見させていただきました。

 子供のころはだいたい家族で行くから親父が体を洗ってくれたし親父の背中も流した。兄弟でもそうだった。マイホームになりお風呂があるけれどもわざわざ銭湯に行ったこともよくあった。大きなお風呂に親子の会話や絆を確かめる場所だったのかもしれませんね。痩せて小さくなる親父の背中を流すとき寂しかったのを覚えています。


 子供の頃はこんなこともよくあった。刺青の面々が鏡越しに背中の模様の比べっこだ。大体色白で中肉の人がいい。熱めの湯で白い肌がピンク色になり刺青が綺麗に見えるんです。その人は弁天様のような刺青だった。親父の友達は群馬の人で遠山の金さんのような・・・肩から入っており・・・ツボ振りの時に見せるような素晴らしいものでした。上州人は赤城の忠治じゃないけどそういう系の人が多いらしい。なんでも指名手配された時にうちの親父が所有のマグロ船で逃がしたらしくその時の恩があるのだとかでうちの親父をおやじおやじと言っては慕ってくれてました。結局は半年後にマグロ船が帰還したと同時にお縄になって刑務所に行ったそうですが。それでもその時の半年間で命の洗濯をしたのか出所したあとは真面目にされていたようです。

 お風呂で潜水したり、水を足しすぎて温いからと爺に怒られたりとまあみんなで子育てしているようなところでしたね。
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 時々帰郷した時におもひでを頼りに探してみるけど・・・・跡形もなくマンションが建っていたりして遠い記憶の中だけになってしまいました。親父も亡くなった。まるで神隠しにあったように・・・・気づくとあの時の親父より年を重ねた自分だけがいた。
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GO TO 銭湯・・・もしあなたの住む町に昔ながらの銭湯があったらぜひ足を運んでください。想像の翼を広げ・・・・・昭和という時代へタイムスリップできることでしょう・・・

リクエストは 千と千尋の神隠し から『いつも何度でも』

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そういえばだいたいこの油絵のしたはタイルで金魚なんかが描かれておりさらにその下に広告のスペースがあって木の板のようなものに床屋さんなどのお店の紹介や求人などがありました。けっこう目に付くのです。アイキャッチャー的にはよく考えられていましたね。そしてこの広告で『オレの好きな店レオ』というキャッチコピーがいつのまにか洗脳されていたのかその10年後に自分がその会社の社員となっておりました。


 ゲゲゲの女房は裕福な家庭で育った方と思います。しかし物やお金だけではない人情とか家族愛とかそういったものに憧れるようです。銭湯は汗や体の垢(あか)を流すだけでなく心の垢も流してくれるのです。
 
by someday3601 | 2014-05-22 23:52 | ゲゲゲの親父