百足衆をご存じか?
2012年 09月 21日
武田軍の伝令部隊は百足衆であり、金山衆も百足衆も同様です。なぜ金山衆が百足衆なのかというと、鉱山(坑道)は百足のように主トンネルから足を伸ばして分かれていく様が百足のようなので、坑道のことを「百足」とよんだ為です。伝令部隊、金山衆のように工作をする部隊を総称して「百足衆」と呼んだわけですが、NHK大河ドラマに出てくる百足衆は、主に伝令部隊のことを指しているようです。武田には直属の12名の伝令部隊「百足衆」がおりました。
百足というと気持ち悪く思うかもしれませんが、百足は戦の神の毘沙門天の使いといわれており、また百足は後ろには歩かないことから「後退しない(負けない)」という信仰もあり、よく兜のデザインにも使われた勇ましい虫なのです。毘沙門天は、四天王の一人、多聞天の別名です。日本では財宝や福徳を与える神様としてお奉りされ七福神の一神としてお奉りされているのは皆さんもご存知でしょう。また、吉祥天の夫ともされ信仰を集めました。特に、戦勝を祈願する神として武士階級の人々の信仰を集めたようです。
ちなみに武田の百足衆の旗指物に描かれている百足の足は48本、直属12名の手足4本で48本、というつながりがあるようです。戦国時代とりわけ武田家にとって百足衆は重要で・・・・情報戦として、農民も足軽で出兵するのには財力も必要であったので極めて重要な部署で逢ったに違いありません。
ps 上杉謙信が信仰したのが毘沙門天ならば、わが武田信玄は不動明王です。不動明王は悪魔を降伏するために恐ろしい姿をされ、すべての障害を打ち砕き、おとなしく仏道に従わないものを無理矢理にでも導き救済するという役目を持っておられ真言宗の教主「大日如来」の使者です。お姿は、目を怒らせ、右手に宝剣を持ち左手に縄を持つ大変恐ろしい姿をしておられますがそのお心は人々を救済しようとする厳しくもやさしい
慈悲に満ちております。